2013-01-01から1年間の記事一覧
講談社文庫より2004年に新装版で出たもので読む。 歴史にはメルクマールとなる出来ごとがある。いや、というよりも、ある起点から現在へ、そして未来までの線上の時間観念を僕らが歴史と呼ぶなかで、その平板さ、把握し易さをこしらえた歴史そのものが拒…
河出文庫で読む。本書は「路上」という題の方が有名? 主人公の〈ぼく〉ことサル・パラダイスと、〈路上の男〉(p.9)ディーンとのドンチャン騒ぎの彷徨。とにかく面白い内容だったから、印象が薄れないうちにひとつ、感想を書いてみよう。放埓に、散文的に。…
なにか思うところあったというわけではないけど、このところ「ことば」に関した新書を二冊読んだのでメモをしておく。 土橋寛『日本語に探る古代信仰 フェティシズムから神道まで』(中公新書) 90年発行。著者は明治生まれで、80歳でこの本を書き下ろし…
また文芸誌の中から読んだものの感想を軽くメモ程度に。 「文学界」2月号に載っていた〝クマさん〟こと篠原勝之の随想「ギッチョン籠と深沢七郎親方」を読んだ。陳腐な言い方だけど味のある文章。深沢七郎のラブミー牧場での体験を振り返るという内容の物語…
「群像」「新潮」「文学界」の2月号をすこしずつ読んでいる。「新潮」は、ほんとうは新年号を買いたかったのだけど、つい買わずじまいになってしまった。店頭からすぐに消える本は思い切りが大事ですね。 http://gunzo.kodansha.co.jp/ http://www.shinchos…